「支援しない」支援の形とは?三重県松阪市での講演会レポート|ワンぽてぃと

「支援」の在り方を問い直す。三重県松阪市での活動報告
先日、三重県松阪市で開催された『その人らしさを受け入れつながり紡ぐ地域づくり』をテーマにしたイベントに、パネリストとして登壇させていただきました。3年前、そして今年の6月の講演会に続き、今回で3度目の三重県訪問となります。訪れるたびに、県全体でひきこもりの方々と真摯に向き合おうとする熱意を強く感じます。
今回のパネルディスカッションでは、私たちが日々大切にしている「ワンぽてぃと流」の考え方や、その背景にある想いについてお話しさせていただきました。
『ワンぽてぃと流』— 私たちが伝えたかったこと
私たちが「支援」という言葉を使わずに活動しているのには、明確な理由があります。それは、誰もが対等な立場でいられる「ごく普通の社会」を目指しているからです。

1. 「支援」しない。
『支援する側・される側』という立場をつくらないために。
私たちは、一方的な「支援」の関係性を避けています。誰もが役割を持ち、互いに支え合うフラットな関係性こそが、人の心を解き放つと信じているからです。
2. 「資格」いらない。
本当に大切なのは、資格より対話だから。
専門的な資格ももちろん大切ですが、それ以上に重要なのは、一人ひとりの声に真剣に耳を傾ける姿勢です。当事者の方々も、資格の有無ではなく、心からの対話を求めている方が多くいらっしゃいます。
3. 「福祉」じゃない。
目指すのは、ごく"普通の社会"。
特別な場所ではなく、誰もが当たり前に集い、笑い、時には悩みも分かち合える。そんな、どこにでもあるはずの「普通の社会」を、私たちはこの場所で実現したいと考えています。
会場に広がった共感の輪
会場の皆さんは、何度も深く頷きながら、非常に真剣な眼差しで私たちの話に耳を傾けてくださいました。その姿に、私自身も胸が熱くなりました。
イベント後には、多くの温かい感想をいただきましたが、特に心に残った言葉をご紹介します。
「笑顔で楽しそうにお話されるから、聞いているだけで、本当にとっても素敵なお店なんだと想像できます」
この言葉に、私たちが目指す場所の空気が、少しでも伝わったのかもしれないと嬉しくなりました。テレビや新聞では伝えきれない、この温かい日常のストーリーこそ、私たちが最も大切にしているものです。
またいつでも、お待ちしています
今回、このような貴重な機会をいただき、三重県の皆様には心から感謝申し上げます。私たちの活動が、地域づくりの小さなヒントになれば幸いです。
ワンぽてぃとは、いつでもあなたのための「とまり木」として、ここにあり続けます。またいつでも、あなたの顔を見せに来てくださいね。
🚀 ワンぽてぃとの活動に興味を持ってくださった方へ
ひきこもり・不登校からの社会復帰を応援するカフェレストラン「ワンぽてぃと」では、15分単位で働ける「超フレックスタイム制」を導入しています。見学だけでも大歓迎です。お気軽にご連絡ください。
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