【視察報告】四日市市の民生委員様がご来店|「娘のため」ではない、創業の真意とは
先日、三重県松阪市での講演や、伊勢市からの視察に続き、今回は同じく三重県の四日市市から民生委員の方が視察にご来店くださいました。
遠方より春日井市まで足を運んでいただき、私たちの活動に関心を寄せてくださったことに心より感謝申し上げます。今回の視察では、単なる活動内容の説明にとどまらず、根本的な「創業の動機」について深い対話の時間をいただきました。
一番多かった質問。「なぜお店を始めたのですか?」
視察の中で、最も核心に触れるご質問をいただきました。それは、「なぜ、このお店を立ち上げたのか?」という点です。
多くの方は、私が不登校の経験を持つ娘の親であることから、こう想像されます。
「不登校の娘さんのために始めたのですよね?」
「娘さんの居場所を作るためにカフェを開いたのですよね?」
しかし、私の答えは「いいえ、違います」というものです。
もちろん、娘の経験は大きなきっかけの一つです。しかし、私が目指したのは「自分の娘だけが救われる場所」ではありません。
また、いわゆる「生きづらさを抱える若者を救済すること」だけを目的に始めたのでもありません。
この「なぜ?」という逆説的なお話をさせていただいた翌日、視察された方から「感銘を受けました」という温かいメールを頂戴しました。
「働きたい」のに出られない。146万人の現状に想いを馳せて
現在、広義のひきこもり状態にある方は全国で推計146万人とも言われています。
その中で、約6割の方が「自分を受け入れてくれる場所があれば働きたい」と考えているというデータがあります。
「働きたい」と思っている。
それなのに、なぜ一歩踏み出せないのでしょうか。
なぜ、家の外に出ることができないのでしょうか。
そこに想いを馳せると、社会側に足りないものが見えてきます。それは、失敗しても許される空気感や、スモールステップで挑戦できる環境、そして何より「その人をありのまま受け入れる優しさ」ではないでしょうか。
目指すのは「支援」を超えた「優しい世の中」
私たちが目指すのは一点のみ。「優しい世の中」を作ることです。
生きづらさを抱える方々が「ここなら大丈夫」「社会は怖くない」と感じられるためには、どうすれば良いのか。
「15分雇用」や「街かど冷蔵庫」など、ワンぽてぃとはそのためのヒントを店内の至る所に散りばめています。

「自分たちにも何かできることはないか」
そうやって地域で想いを巡らせてくださる方々に、今回の私たちの創業の想いが少しでも響いたのであれば、これほど嬉しいことはありません。
ワンぽてぃとと同じような取り組みをしたい、地域で居場所を作りたいとお考えの方。
視察やご相談も随時承っておりますので、お気軽にお声がけください。
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ワンぽてぃと
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