【代表の想い】働きたいけど働けない若者へ。「15分からの働く場所」を続ける理由 | ワンぽてぃと

2025年9月28日

先日、私たちの活動を「東洋経済オンライン」に取り上げていただきました。掲載のご報告はこちらの記事でさせていただきましたが、今回はその取材を通してお伝えしたかった、私たちの活動の根底にある「想い」について、改めてお話しさせてください。

見過ごせない社会の現実 – データが示す若者たちの”声”

今、日本では小学生の50人に1人、中学生の15人に1人が不登校という現実があります。そして、先進国の中で若者の自殺率が最も高いという、胸が張り裂けそうな事実も。

この数字は、単なるデータではありません。その一つひとつが、未来ある若者たちの声なき声であり、社会が抱える痛みなのだと私たちは考えています。この現状を前にして、私たちに何ができるのか。その問いが、ワンぽてぃとの原点です。

「働きたい」- 私たちの元に届く、切実な願い

ワンぽてぃとには、様々な事情から社会に一歩踏み出せずにいる若者たちが訪れます。彼らは決して、働く意欲がないわけではありません。むしろ、「働きたい。でも、自信がない」「少しずつなら、できるかもしれない」という切実な願いを抱えています。

内閣府の調査でも、ひきこもり状態にある方の約6割が「働ける所があれば働きたい」と回答しています。問題は「意欲」ではなく、その意欲を受け止め、育む「環境」が社会に不足していることなのです。

実際に私たちの「15分雇用」で働き始めた若者たちは、驚くほど真面目に、そして一生懸命に仕事に取り組んでくれます。決められた15分で「はい、さよなら」と帰る若者は、今まで一人もいません。彼らに必要なのは、ほんの少しのきっかけと、安心して失敗できる環境なのです。

社会全体で創る、寛容な未来へ

私たちは、この状況を変える責任は、国や行政だけにあるとは思いません。私たちのような民間のお店、そして社会に生きる一人ひとりが変わっていく必要があると強く感じています。

「こんな風に働ける場所がもっと増えて欲しい」

ワンぽてぃとを卒業していく若者たちは、そう言ってくれます。彼らが求めているのは、立派な資格を持つ支援員がいる特別な施設ではありません。ただ、事情を理解してくれる人がいて、「普通」に働ける場所です。

この記事を読んでくださった一人でも多くの方が、この社会課題を「自分ごと」として捉え、それぞれの立場でできることを考えるきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。私たちは、これからも「優しい世の中にしたい」という想いを胸に、若者たちが再び社会と繋がるための小さな灯台であり続けたいと願っています。

掲載された記事はこちら

私たちの取り組みの価値を、温かい視点で記事にしていただきました。ぜひ、ご一読いただけますと幸いです。

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– 東洋経済オンライン


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